SFC修行のやり方から取得までの目安を解説していきます。
なるべく安くする為の準備や実施時期も解説していきますので、ANAのステータス獲得を目指されてましたらご参考ください。
【この記事の執筆者】

ブログ「マイルの錬金術師」の運営者本人でもあります。
クレジットカードの相談は、500名以上の方のお話を無料ZOOM相談で伺った実績があります。
当サイトは、クレジットカードのサービスの活用、航空会社の上級会員サービスなどラグジュアリーな体験について発信をしていきます。
SFC修行のやり方と取得の目安


まずはSFC修行のやり方と取得の目安から解説します。
やり方としては、「とにかくたくさん飛行機に乗る」訳ですが、単純に乗ればなんでも良いわけではなく、コスパよく達成するにはルールを理解して活用するコツが必要になります。
SFC修行のやり方


SFC修行とは、ANAのスーパーフライヤーズカード(以下、SFC)を取得する為に、必要なポイントを獲得する活動のことを指します。
もう少し具体的に解説すると、ANAの運行する飛行機に搭乗した際にもらえるプレミアムポイント(以下、PP)を1月から12月までの1年間で50,000ポイント以上貯めることを目標とします。
(25,000ポイントまでは、ANAグループ運行便でも可)
上図の通り、50,000PPを貯めると「プラチナ」のステータスになるので、ここを目指すことになります。
また、昨今は飛行機に乗るだけでなく、ANA提携のサービスを活用して取得する方法もあります。
「ライフソリューションサービス」というサービス名になっていて、飛行機に乗る回数を減らすことができるので、両方の取得方法を理解した上で、ご自身の取得ハードルの低い方を選ぶと達成しやすくなります。
ライフソリューションサービスで取得する場合も、下表のプラチナを達成することでクリアとなります。


取得の目安
50,000PP貯める場合
SFC取得の目安ですが、はじめて取り組まれる場合は国内線を使ってPPを貯めることが中心になると思います。
PPは飛行距離に応じてもらえるポイント数が変わってくるので、なるべく長距離に乗った方がお得です。
国内で距離を稼ぐ場合は、沖縄路線を使うことがベースになります。(那覇、宮古、石垣路線)
下記は、羽田-那覇の片道を割引料金で搭乗したときにもらえるプレミアムポイントになります。


1回の搭乗で1,476PPなので、50,000PP貯めるには単純で17回の往復が必要になります。
1,476×2×17=50,184PP
1月から万遍なく沖縄に行くなら、月平均1.4回になります。


年々航空券の値段が上がってきてますが、2025年5月調査時点では、羽田-那覇の往復した時の最安料金は25,220円でした。
(セールは除く。セールはPPの取得数が減ることがあるので注意!)
1往復料金が25,220円で17往復した場合428,740円が必要になります。
すべてがこの料金という訳にはいきませんので、単純にこの路線で修行した場合は50万円前後の航空券の料金が必要になります。
空港までの交通費、宿泊する場合のホテル代、食事代、観光費などは含んでいません。
追加でかかるお金は、どれくらい遊びながらやるかによって変わってきますが、最低でも+10万円くらいは見込んでおく必要はあるかと思います。
ライフソリューションサービスで取得する場合
ライフソリューションサービスでプラチナになるには以下の条件を満たす必要があります。
・プレミアムポイント:30,000PP(達成年の1月1日〜12月31日まで)
・ライフソリューションサービス:7サービス以上利用(12月16日~翌年12月15日まで)
・ANAカード、ANA Payの合計決済額400万円以上(12月16日~翌年12月15日まで)
プレミアムポイントの取得量が40%減らせるので、地方に住まれていて空港までのアクセスが遠い方や、沖縄から割と近いエリアに住んでいる方(九州、中国、四国地方の方)は、こちらを選んでも良いかもしれません。
ちなみに、羽田-那覇を往復した場合10往復で29,520PP獲得になります。
(航空券の料金は25万円〜30万円程度)
利用しなければならないライフソリューションサービスは、以下の中から7つ以上を達成する必要があります。
利用必須サービス
・ANA Mall
・ANAトラベラーズ
その他サービス
・ANAのふるさと納税
・ANAの保険
・ANAの住まい、ANAの住宅ローン
・空港内店舗(空港売店、空港免税店)
・マイルが貯まるその他加盟店
・ANAカードマイルプラス
・ANAでんき
・ANAショッピング A-Style、国際線機内販売
・ANAマイレージクラブ モバイルプラス
・ANA Pocket
・ANAリサーチ
・penguin
太字にしているものは、クリアが容易なもの
7つのサービスは、ANAカードの利用、空港売店の利用、ANAのオンライン通販の利用、ANAのホテル予約利用、スマホアプリ課金でクリアできます。
1年間の間の利用なので、この辺を中心に活用すれば割と容易に達成できます。
ライフソリューションサービスで重いのは、ANAカードの利用額が400万円以上必要という点になります。
30,000PP貯める航空券の料金は、上記でも解説している約30万円程ですので年間でカードを400万円以上使うには、日常で使うお買い物をANAカードに集約させる必要があります。
ライフソリューションサービスで達成する場合、このANAカードの決済がクリアできそうかどうかがポイントになってきます。
SFC修行を安くする為の準備と時期
SFC修行を安くする為の準備と時期について解説します。
SFC修行を安くする為の準備
修行をする予算の確保
まずは予算の確保です。
今回は50,000PPを貯める前提で計画していきます。
航空券は、羽田-那覇の最安料金ですべて予約した前提で約43万円でしたので、少なくとも50万円は見積もっておきたいところです。
空港までの遠方である方は、空港までの交通費も必要になります。
移動した先で観光をするなら、ホテル代、レンタカー代、食事代なども予めどれくらい使うか計算しておかないと、想定以上にお金がかかってしまうかもしれません。
一番高いのはホテルですが、最近はビジネスホテルでも1泊1万円以下は中々ないので、安くても15,000円程度で見積もっておかないと予算不足になってしまいます。
出発地が羽田以外になる場合は、以下の記事に地方路線の単価も計算して出してますので、ご参考ください。


航空券はなるべく早く買う
安くする為の方法として、航空券はなるべく早く買うことです。
「空席があれば直前の方が安くなる」と思っているかもしれませんが、飛行機は直前に買う方が高くなります。
※ホテルは、直前に探す方が安い場合があります。
下記の例は、2025年8月5日の羽田-那覇 20:00発の便の価格になります。
ANAの航空券は、フレックス、バリュー、スーパーバリューという料金形態があります。
(そのほかにも細かい料金プランはありますが、今回は関係ないので割愛します。)
フレックスというのは定価で、バリュー、スーパーバリューという割引運賃になります。
下記を見ていただくと、フレックスは61,410円ですが、バリュー3は40,840円に設定されています。
これは、3日前までに買える購入運賃になっています。
さらに見ていくと、スーパーバリューというのが21、28、45、55、75で設定されています。
スーパーバリュー21で20,490円、スーパーバリュー28で15,870円で、スーパーバリュー45以下になるとほとんど最安から変わらない料金になっています。


この場合はスーパーバリュー28(28日前)までに購入しないと高くなってしまうことを指しています。
最安はスーパーバリュー55と75の15,490円ですので、55日前までに買うのが最安ということになります。
空席率などで料金は変動してしまうので、必ずスーパーバリュー28が分岐点になる訳ではありませんが、遅くても1ヶ月前には購入しないとドンドン値段が高くなってしまうということになります。
上記の日付は、8月5日と平日ですが夏休み価格なので、比較的高くなりやすい時期での割引運賃を考察していますので、平常時も1ヶ月前には購入しなければならないということを理解していただければ良いかと思います。
最も安く買えるのは、75日以上前のスーパーバリュー75になりますが、割引運賃はキャンセル、変更ができないので、早期に買う場合はスケジュール管理にも注意の上ご購入ください。
航空券購入前にANAカードに入会
SFC修行では、かならずANAの航空券を購入する必要がありますので、航空券を買う前にANAカードの入会は必須になります。
理由は、SFCはANAカードに付帯させるものなので、万一プラチナの資格達成後にANAカードの審査に落ちてしまうと、1年の修行が無駄になってしまう可能性があります。
また、ANAカードでANAの航空券を購入するとボーナスマイルが付与されます。
飛行機に乗った際の搭乗マイルもボーナスがつきますので、修行の計画をして航空券を購入するタイミングになったら、事前にANAカードにご入会ください。
ANAカードの選び方は、修行時と修行後で変わってきますので失敗の無いよう以下の記事もご参考ください。


SFC修行を安くできる時期
安くするには飛行機に乗る時期当たり前ですが、ハイシーズンでの修行を避けることです。
具体的に、「年末年始、春休み、GW、夏休み(特にお盆)」になります。
逆に安い時期はいつなのか?を考察していくと、ANAはマイルを使った特典航空券にはシーズンチャートというものが設けられており、時期によって必要マイル数が変動するようになっています。
ハイシーズン、レギュラーシーズン、ローシーズンで設定されていますので、このローシーズンを選ぶようにすると飛行機代だけでなくホテル代も相対的に安くなる可能性が高くなります。
ANAの特典航空券のシーズンチャートは以下のようになっています。
※2026年5月19日以降はまだ発表されていません。
2025年 | 2026年 | |
ハイシーズン | 1/1~1/8、3/14~4/2、4/24~5/12、7/18~8/24、12/25~12/31 | 1/1~1/7、3/13~3/31、4/29~5/11 |
レギュラーシーズン | 3/1~3/13、5/13~7/17、8/25~11/30 | 3/1~3/12、5/12~5/18 |
ローシーズン | 1/9~2/28、4/3~4/23、12/1~12/24 | 1/8~2/28、4/1~4/28 |
ANAの定めるハイシーズンは避けて、ローシーズンを狙って搭乗すればSFC修行全体的にかかる費用を下げることにつなげられます。
SFC修行のやり方と取得の目安まとめ
SFC修行のやり方と取得の目安について解説してきました。
SFCの取得は、ANAのプラチナを獲得する必要があり、プレミアムポイントを年間で50,000ポイント集めるか、ライフソリューションサービスというANAのステータス獲得サービスでプラチナの条件を達成するかの2パターンから選択ができます。
獲得の目安は以下の通りです。
・50,000PP獲得:飛行機代だけで約50万円程度。ホテル、食事代など別途必要。
・ライフソリューションサービスで獲得:30,000PP(飛行機代約30万円)、所定の7サービス以上利用、ANAカード年間400万円決済
50,000PPを目指すか、ライフソリューションサービスで達成するかは、住んでいる場所(空港までの距離)や飛行機の搭乗時間に費やせる時間などの生活パターンによっても変わってきます。
どちらが良いということはなく、どちらで取得しても得られるものは同じなので、ご自身の獲得しやすい方を選んでいただくのが良いです。
また、航空券は時期によって値段が変動しますので、なるべくローシーズンを選び、航空券の購入も早く購入することが安く修行をするコツになります。
航空券の購入は、遅くても28日前(約1ヶ月前)が値段が大きく上昇する分岐点になってきます。
割引運賃はキャンセル、変更ができないので、その点を考慮しながらスケジュールを管理していっていただけると良いかと思います。
ANAの航空券を購入する際には、ANAカードで購入するとボーナスマイルが獲得できます。
カードの入会キャンペーンなど含めると、たくさんのマイルを貯められますし、SFCはANAカードに付帯させるので結果としてANAカードが必要になります。
なので、修行開始前に入会することは必須になります。
SFC修行におすすめするANAカードを解説してますので、以下の記事もご参考になりますと幸いです。


以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。