スーパーフライヤーズカード(以下、SFC)に付帯されているプライオリティパスについて解説していきます。
基本、SFCに付帯されているプライオリティパスは、年会費が高額なプレミアムカードでないと制限なく利用することができません。
また、SFC付帯のプライオリティパスは、国内空港のレストラン特典が利用できないので、その点の解決方法も交えながら解説していきますのでご参考になりますと幸いです。
スーパーフライヤーズカードのプライオリティパスを解説

まずは、SFCにプライオリティパスが付帯されているカードと仕様について解説します。
プライオリティパスが付帯されているカード
SFCは全部で12種類のカードがありますが、プライオリティパスが付帯されているのは以下の6種類になります。
- ANAダイナース スーパーフライヤーズ カード
- ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・ゴールド・カード
- ANA JCB スーパーフライヤーズカード プレミアム
- ANA VISA プラチナスーパーフライヤーズカード
- ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアムカード
- ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・プレミアム・カード
年会費・家族カード・同伴者料金・レストラン特典の有無
年会費(税込) | 家族カード 年会費(税込) | 年間利用回数 | 同伴者料金 | レストラン特典 有無 | |
ANAダイナース | 30,800円 | 11,550円 | 海外10回まで | 35ドル | × |
ANAアメックスゴールド | 34,100円 | 17,050円 | 年間2回まで | 35ドル | × |
ANA JCBプレミアム | 77,000円 | 4,400円 | 無制限 | 2,200円 | × |
ANA VISAプレミアム | 88,000円 | 4,400円 | 無制限 | 35ドル | × |
ANAダイナースプレミアム | 170,500円 | 無料 | 無制限 | 1名無料 | × |
ANAアメックスプレミアム | 165,000円 | 無料 | 無制限 | 1名無料 | × |
年間利用回数が無制限になる、プライオリティパスのプレステージ会員が付帯されるのは、プレミアムカードのみとなっていて、最安のANA JCBプレミアムでも77,000円(税込)が必要になります。
同伴者無料となると、ANAダイナースプレミアム、ANAアメックスプレミアムのみとなり、年会費は16万円以上と高額なカードのみとなります。
また、SFC付帯のプライオリティパスは、すべてのカードで空港のレストラン特典が利用不可になります。
SFCを持っている場合、ANAもしくはスターアライアンス加盟航空会社の飛行機に乗る際は、指定ラウンジを利用することができます。
SFCのラウンジサービスについては、こちらの記事で詳しく解説してますのでご参考ください。

ワンワールド、スカイチーム系の航空会社に乗る、もしくはLCCに乗る際にラウンジが利用できないので、その点も踏まえてカード選びが必要になるかと思います。
スーパーフライヤーズカードとプライオリティパス安く持つには
SFCでプライオリティパスを持つ場合、プレステージ会員が付帯しているカードの年会費は77,000〜170,500円(税込)となっています。
なるべくコスパよく利用できる方法をご紹介したいと思います。
1枚のカードで済ませたい場合

1枚のカードでなるべく安くコンパクトに済ませたいなら、ANAダイナースSFCです。
年会費30,800円(税込)で、海外の空港ラウンジが年10回まで利用可能です。
国内の空港ラウンジに関しては、回数制限がありません。
家族カードの年会費は11,550円(税込)で、同じく海外ラウンジは年10回の国内ラウンジは利用回数制限なしです。
プライオリティパスの利用回数がそれなりにありますし、維持費も含めるとコスパの良い内容と思います。
ただ、空港のレストランサービスは利用不可となってます。
ダイナースは、ほかのカードブランドに比べて審査が厳しめですので、その点もご留意ください。
年会費の安いカードと組み合わせる

プライオリティパスのプレステージ会員が付帯されている年会費の割りと安価なカードもありますので、そちらの組み合わせて持つというのも選択肢になります。
SFCを年会費の安価なJCB、VISA、Masterのゴールドにして、プライオリティパスが安価に持てるカードと2枚持ちにするのは、クレジットカードの付帯特典面の充実化の観点から見てもおすすめです。
プライオリティパスのプレステージ会員が付帯されていて、年会費が比較的安価、さらに家族カードでのプライオリティパス発行に対応しているカードでおすすめできるのは2種類です。

1枚目は「三菱UFJプラチナアメックス」です。
年会費22,000円(税込)で、家族カードは1枚無料で発行できます。
家族カードでもプライオリティパスが無料発行に対応しており、利用回数無制限のプレステージ会員が付帯されています。
カードの特典も、レストラン特典、ホテル特典など年会費以上に充実した内容ですので、SFCゴールドカードで不足しているサービスを補うこともできます。
欠点は、プライオリティパスのレストラン特典が対象外になっている点です。

もう1枚は「apollostation THE PLATINUM」
こちらも年会費は22,000円(税込)ですが、家族カードは1枚3,300円(税込)の年会費が必要になります。
出光系のガソリンスタンドのクレジットカードになるので、ガソリンの割引で使えるカードというのが基本的な考え方ですが、あまり知られていませんがプライオリティパスの特典が強烈なカードでもあります。
こちらのカードは、家族カードが4枚まで発行でき、それらのカードすべてにプライオリティパスが発行できます。
1枚469ドル(約70,000円)の年会費のプライオリティパスが、最大5枚まで発行可能となっています。
SFCカードや三菱UFJプラチナでは空港のレストラン特典が使えませんが、apollostation THE PLATINUMに付帯されているプライオリティパスでは空港のレストラン特典が利用可能です。
家族カードでもレストラン特典の使えるプライオリティパスを持ちたい場合は、このカードはおすすめです。
apollostation THE PLATINUMの詳細はこちら
年会費の合計比較
ここまで解説してきたカードの年会費を合計した比較です。
年会費(税込) | 本会員 | 家族カード | 合計 |
ANAダイナースSFC | 30,800円 | 11,550円 | 42,350円 |
ANA JCBゴールドSFC | 16,500円 | 8,250円 | 46,750円 〜50,050円 |
ANA VISAゴールドSFC | |||
ANA MasterゴールドSFC | |||
三菱UFJプラチナ アメックス | 22,000円 | 無料 | |
apollostation THE PLATINUM | 22000円 | 3,300円 |
ダイナースを選んだ場合は、家族カードと合わせて42,350円(税込)なので、今回のパターンでは最安になります。
特典も充実しているので、悪い選択はありません。
ANAダイナースの難点は、カードの発行審査が厳しい点にあります。
SFCをJCB、VISA、Masterのゴールドカードにして、プライオリティパス用として三菱UFJプラチナアメックス、apollostation THE PLATINUMを選んで家族カードを1枚発行した場合、
SFCゴールド+三菱UFJプラチナ アメックス:46,750円(税込)
SFCゴールド+apollostation THE PLATINUM:50,050円(税込)
となります。
三菱UFJプラチナアメックスとapollostation THE PLATINUMのどちらを選ぶかは、プライオリティパスのレストラン特典を利用したいかどうかで決まります。
ANAダイナースと比較しても年会費の差はあまり大きくないので、この2枚持ちは中々優秀な組み合わせではないかと思います。
スーパーフライヤーズカードのプライオリティパスについてまとめ

SFCのプライオリティパスについて解説してきました。
SFCでプライオリティパスを利用する場合、ANAプレミアムカードを選択しないと回数無制限のプレステージ会員のプライオリティパスは付帯されません。
年会費が77,000円〜170,500円(税込)と高額なカードになりますので、誰でもおすすめという訳にはいきません。
今回おすすめしたのは3パターンです。
1つ目は、ANAダイナースSFCを持つパターンで、この場合は年間海外10回までのラウンジ利用が付帯されています。
1枚のカードでシンプルにサービスをまとめたい場合はANAダイナースSFCをおすすめします。
※空港のレストラン特典は利用不可
もう2パターンは、SFCはJCB、VISA、Masterのいずれかのゴールドにして、もう1枚プライオリティパスが使えるクレジットカードを持つという選択です。
今回おすすめしたカードは2種類で、三菱UFJプラチナアメックスとapollostation THE PLATINUMです。
カードの特典では三菱UFJカードが上ですし、プライオリティパスのレストラン特典を利用したい場合はapollostationカードを持てば利用することができます。
いずれのカードを選んでも家族カードを含めた年会費は大きな差がないので、用途に合わせて選択いただくのが良いかと思います。
↓今回推奨したカードの合計年会費
年会費(税込) | 本会員 | 家族カード | 合計 |
ANAダイナースSFC | 30,800円 | 11,550円 | 42,350円 |
ANA JCBゴールドSFC | 16,500円 | 8,250円 | 46,750円 〜50,050円 |
ANA VISAゴールドSFC | |||
ANA MasterゴールドSFC | |||
三菱UFJプラチナ アメックス | 22,000円 | 無料 | |
apollostation THE PLATINUM | 22000円 | 3,300円 |
カードの詳細は下記の記事をご参照ください。
SFCのゴールドカードは、年会費を抑えるためにJCB、VISA、Masterを推奨しましたが、この3枚のカードでどのブランドを選ぶのが良いかは下記の記事を参考にしていただけますと幸いです。

プライオリティパスのレストラン特典レビュー
apollostation THE PLATINUMに付帯されているプライオリティパスで利用できます。
基本的に、3,400円相当のセットメニューを無料でいただくことができます。




