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ANAのプラチナ会員以上になると発行のできるスーパーフライヤーズカード(以下、SFC)のメリットとデメリットについて解説していきます。
これからANAのSFC修行をされる、またはSFC発行を検討されてましたらご参考ください。
スーパーフライヤーズカード(SFC)のメリット
まずはSFCのメリットから解説していきます。
ANAの上級会員サービスが利用できる
SFCの一番の魅力は、ANAの上級会員のステータスをカードを持っている期間ほぼ永久的に維持できる点ではないでしょうか。
SFCのステータスは、ANAのプラチナ会員とほぼ同等のサービスを受け取ることができます。
また、スターアライアンスゴールドのステータスも付与される為、ANA以外のスターアライアンス加盟航空会社の飛行機に乗った際も上級会員のサービスを受けることができます。
以下、SFCで受けられるサービス一覧になります。
特典項目 | SFC |
プレミアムメンバー専用サービスデスク | ○ |
ANA SUITE LOUNGEの利用 | × |
ANA LOUNGEの利用 | ○ |
コンシェルジュサービス | × |
座席クラスのアップグレード | ○ |
国内線座席指定の優先 | ○ |
予約時の空席待ちの優先 | ○ |
国内線特典航空券の空席待ち | × |
国際線特典航空券 アップグレード特典の優先 | ○ |
国際線手数料の免除 | × |
優先チェックインカウンター | ○ |
手荷物受け取りの優先 | ○ |
手荷物許容量の優待 | ○ |
専用保安検査場の利用 | ○ |
優先搭乗の案内 | ○ |
空港での空席待ちの優先取り扱い | ○ |
マイカー・バレーの優待(成田空港) | ○ |
羽田空港駐車場の優先予約 | ○ |
香港国際空港の優先レーン | ○ |
アップグレードポイント | ○ |
ANAゴールドカード/ANAカードプレミアム 特別ボーナスマイル | ○ |
マイル有効期限の延長 | – |
マイルからANA SKYコインへの特別倍率交換 | ○ |
アップグレードポイントから ANA SKYコインへの交換 | ○ |
IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの優待 | ○ |
ANAマイレージチャートクラブ Financial Pass Visa デビットカード ATM出金手数料無料 | ○ |
オリジナルネームタグ | × |
150,000プレミアムポイント限定特典 ネームタグ・バゲージタグ | × |
80,000プレミアムポイント限定 ANA SUITE LOUNGE利用権 | × |
ダイヤモンドサービスメンバー限定 選択式特典 | × |
プレミアムメンバー限定ANAセレクション | ○ |
特にSFCを持つことによって利用できる空港の優先サービスやラウンジの利用は、旅行の充実度を上げてくれます。
優先チェックインカウンター

空港のカウンターは、最近はオンラインチェックインが主流になり、大きな荷物がない場合は並ぶ必要がなくなりました。
ただ、国際線となると預け入れをする荷物を持っていることが多く、長蛇の列に並ばなければならないことが多いです。
昨今の空港の混み具合を見ていると、30分以上は並ぶのではないかと思います。
そんな中、SFCを持っているとビジネスクラスのチェックインカウンターを利用することができます。
エコノミークラス搭乗でも利用できますので、荷物を預け入れするまでの所要時間を大きく減らすことができます。
空港ラウンジの利用

SFC会員は、航空会社指定のラウンジを利用できます。
国内発でANA便を利用していれば、ANAラウンジに入室することができます。
海外発であれば、その国のスターアライアンス加盟航空会社のラウンジなど、ANAラウンジ水準のラウンジに入室できます。
SFC会員以外に同伴者1名無料で入室可能です。(家族カード会員も利用可能)

ANAラウンジでは、食事の提供だけでなく、お酒も無料でいただくことができます。
写真にはありませんが、生ビール、ワイン、スパークリングワインなども用意されています。

食事は、ANAオリジナルチキンカレーをはじめ、時間帯や日によって異なる料理が用意されています。
唐揚げやハンバーグなどよく見かけるように感じます。
ヌードルバーもあり、ラーメン、そば、うどんなどもいただけます。

シャワールームも完備されていますので、フライト前に汗を流したり、化粧を落としてから搭乗することができます。
優先搭乗の案内

SFCでは、搭乗グループが2に分類されますので、ANAダイヤモンド会員、ファーストクラス利用者の次に、ビジネスクラス利用者と同列で優先搭乗をすることができます。
機内への搭乗も、エコノミークラスは列になってしまうことが多いので、並ばずに機内に入れるのは嬉しいです。
受託手荷物の優先受け取り、許容量の優待

現地到着後も、優先で荷物を受け取ることができるので、時間を無駄にしないで移動をすることができます。
家族カードでもSFCのサービスを利用できる
SFCは、ANAプラチナ会員取得後に、クレジットカードに付帯させてサービスを受けられるようになります。
各クレジットカードには家族カードの設定があり、この家族カードにも本会員と同等のサービスが付帯されます。
ラウンジの入室は、同伴者1名まで利用できるので、家族カードで発行しておけば最大4名までラウンジが利用可能になります。
子連れの方は子供と一緒に利用できますし、同伴者は他人であっても利用可能です。
保有しているクレジットカードの特典もそのまま使える
SFCは、12種類のカードから選択して発行することができますが、元々はクレジットカードになっていますので、そのクレジットカードにあるサービスも利用することができます。
年会費が1万円程度のカードから、最上級では17万円以上するものもありますので、用途に合わせてカードを選ぶことができます。
スーパーフライヤーズカード(SFC)のデメリット

SFCのデメリットについても解説していきます。
ステータスを取得するのに時間とお金がかかる
SFCを取得するにはANAのプラチナステータスを獲得する必要があります。
プラチナステータスを獲得するには、プレミアムポイントという飛行機に乗った時に貯められるポイントを年間50,000ポイント以上貯める必要があります。
このあたりは、ANAプレミアムメンバーの制度についての理解が必要になりますので、ご存じなかったらこちらの記事をご参照ください。
プレミアムポイント(以下、PP)は、基本的に飛行距離に応じてたくさんもらえる仕組みになっていますので、日本在住者であれば羽田(伊丹、関空)からの沖縄往復をたくさん乗る方法が最も安く達成できます。
羽田-沖縄の最安運賃は12,090円から出ており、片道1,476PPが貯まります。
※1往復で2,952PP貯まりますので、17回往復すれば50,000PP達成
12,090円の便ですべて搭乗できたと仮定すると、
12,090円×2×17回=411,060円
約41万円が達成条件になります。
ちなみに、ハイシーズンや3連休などは航空券の値段も高くなります。
空港までの交通費、食事代、ホテル代などは上記に加味していないので、トータルで100万円くらいは必要になるかもしれません。
羽田-沖縄の飛行時間を1回3時間とすると、約100時間を飛行機の中で過ごす必要もあります。
カードの種類が多くて選ぶのが難しい
SFCは12種類のANAカードから選択することができます。
対象のカードは以下の通りです。
- ANA スーパーフライヤーズ カード JCB
- ANA スーパーフライヤーズ カード VISA
- ANA スーパーフライヤーズ カード マスターカード
- ANA スーパーフライヤーズ ゴールドカード JCB
- ANA スーパーフライヤーズ ゴールドカード VISA
- ANA スーパーフライヤーズ ゴールドカード マスターカード
- ANAダイナース スーパーフライヤーズ カード
- ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・ゴールド・カード
- ANA JCB スーパーフライヤーズカード プレミアム
- ANA VISA プラチナスーパーフライヤーズカード
- ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアムカード
- ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・プレミアム・カード
それぞれカードの特徴も異なるので、どれを選んでいいか迷ってしまう問題が出てきます。
SFC付帯のクレジットカードを保有し続けないと資格を維持できない
SFCは、ANAのプラチナ会員になって取得してしまえば、ルールが変わらない限り永久的にステータスを持ち続けることができます。
ただ、その為に付帯のクレジットカードの年会費を払い続ける必要があり、カードを解約してしまうとSFCの資格も失効してしまいます。
クレジットカードの年会費も決して安くはありません。
以下、家族カードを含めたSFCの維持費一覧です。
(税込) | 本会員年会費 | 家族カード年会費 | マイル移行手数料 | 合計の維持費 |
JCB一般 | 11,275円 | 5,610円 | 5,500円 | 22,350円 |
VISA一般 | 11,275円 | 5,610円 | 6,600円 | 23,485円 |
Master一般 | 11,275円 | 5,610円 | 6,600円 | 23,485円 |
JCBゴールド | 16,500円 | 8,250円 | なし | 24,750円 |
VISAゴールド | 16,500円 | 8,250円 | なし | 24,750円 |
Masterゴールド | 16,500円 | 8,250円 | なし | 24,750円 |
ダイナース | 30,800円 | 11,550円 | なし | 42,350円 |
アメックスゴールド | 34,100円 | 17,050円 | なし | 51,150円 |
JCBプレミアム | 77,000円 | 4,400円 | なし | 81,400円 |
VISAプレミアム | 88,000円 | 4,400円 | なし | 92,400円 |
ダイナースプレミアム | 170,500円 | 無料 | なし | 170,500円 |
アメックスプレミアム | 165,000円 | 無料 | なし | 165,000円 |
スーパーフライヤーズカード(SFC)の仕様一覧

SFCの種類が多く、カードによって特典が違うことを解説してきましたが、1枚ずつすべてのカードの詳細解説をするととんでもないボリュームになってしまいます。
なので、主だった仕様を一覧表にしてみたので、ある程度のカード選びの参考になるかと思います。
カード | 海外旅行 損害保険 | 国内旅行 損害保険 | 航空機 遅延補償 | スーツケース 宅配 | 国内空港 カードラウンジ | プライオリティパス | コンシェルジュ | レストラン1名無料 | ホテルサービス |
ワイドJCB | 5,000万円 (利用) | 5,000万円 (利用) | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
ワイドVISA | 5,000万円 (利用) | 5,000万円 (利用) | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
ワイドMaster | 5,000万円 (利用) | 5,000万円 (利用) | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
JCBゴールド | 5,000万円(自動) 1億円 (利用) | 5,000万円(自動) | 海外/国内 (自動) | なし | 1名無料 | なし ※ラウンジキー利用可 | なし | なし | なし |
VISAゴールド | 5,000万円 (利用) | 5,000万円 (利用) | 国内 (利用) | なし | 1名無料 | なし | なし | なし | なし |
Masterゴールド | 5,000万円 (利用) | 5,000万円 (利用) | 国内 (利用) | なし | 1名無料 | なし | なし | なし | なし |
ダイナース | 1億円 (利用) | 1億円 (利用) | 海外(利用) | 帰国時 | 1名無料 | 海外ラウンジ ※年10回無料 | なし | なし | なし |
アメックスゴールド | 1億円 (利用) | 5,000万円 (利用) | 海外 (利用) | 帰国時 | 2名無料 | あり ※年2回無料 | なし | なし | なし |
JCB プレミアム | 1億円 | 1億円 | 海外/国内 | なし | 1名無料 | あり(無制限) | あり | あり | なし |
VISA プレミアム | 1億円 | 1億円 | 海外/国内 | なし | 2名無料 | あり(無制限) | あり | あり | なし |
ダイナース プレミアム | 1億円 | 1億円 | 海外 | 往復 | 1名無料 | あり(無制限) 同伴1名無料 | あり | あり | 一休ダイヤモンド |
アメックス プレミアム | 1億円 | 1億円 | 海外 | 往復 | 2名無料 | あり(無制限) 同伴1名無料 | あり | あり | フリーステイギフト |
年会費(前項に記載)のバランスを考えると、ゴールドカード(JCB、VISA、Master)を推奨したいですが、家族カードを3枚、4枚と複数枚発行する場合は特典の多いプレミアムカードを利用した方が安くなるケースもあります。
スーパーフライヤーズカード(SFC)のメリット・デメリットまとめ

SFCのメリットとデメリットについて解説してきました。
SFCは取得に費用と時間がかかるものの、クレジットカードを持ち続けている限りANAの上級会員サービスを永久的に利用できる点に最大のメリットがあります。
SFCは12種類のカードがあって選び方が難しいですが、ステータス取得までの修行期と、ステータス取得後の維持期ではキャンペーンや維持費を考えてカードを切り替えることをおすすめします。
ゴールドカードはキャンペーンも大量マイルがもらえ、維持費も安く持てます。
このあたりの切り替えに関しては、以下の記事で解説していますので、ご参考いただけますと幸いです。
